大学院・専攻

応用生命化学専攻・応用生命工学専攻修士課程入学試験の
入試科目(専門科目)の出題範囲等

出題範囲、キーワード、参考となる図書

以下に、各入試科目(専門科目)の概要を示します。

化学(2月実施・外国人特別選抜に限る。)

出題範囲
物理化学、無機化学、生物化学、有機化学の4分野から各1問出題する。そのうち3問を選択して解答すること。大学の教養課程(1~2年生)までに修得すべき内容を出題範囲とする。
キーワード
基礎物理化学、基礎無機化学、基礎生物化学、基礎有機化学
参考となる図書
「一般化学(General Chemistry)」の教科書、当研究科の大学院入試一般教育科目「化学」の過去問など

分析化学

出題範囲
分析化学は元素や物質の同定、定量を行うもので、すべての研究分野で必須のものである。本試験科目では、古典的な化学分析法ならびに現在主流となっている機器分析法、すなわちクロマトグラフィー、スペクトロメトリー、電気分析化学等の原理と応用に関して出題する。
キーワード
重量分析、容量分析、液液分配、溶媒分画法、液体クロマトグラフィー、ガスクロマトグラフィー、電気泳動法、分光光度法、蛍光光度法、原子吸光法、誘導結合プラズマ発光法、核磁気共鳴法、赤外分光法、質量分析法、ボルタントメトリー、アンペロメトリー
参考となる図書
市販の分析化学に関する教科書

生物化学

出題範囲
生物化学は、細胞を作っている分子の構造、機能、局在位置、相互作用を、化学的に理解することによって、生命現象を理解しようとする学問である。また、個々の現象を物質レベルに分解したのち、そのピースがどのようにして有機的につながり情報が流れるかを理解しようとするものである。本試験科目では、生命の単位である細胞についてとともに、 アミノ酸、タンパク質(酵素)、核酸(遺伝子)、糖、脂質など、生物を構成する低分子および高分子化合物の構造と機能について、そしてそれらの生体分子がどのようにして生合成・分解の経路を経て代謝され、その変換情報が、細胞、組織、そして個体にとってどのような意味を持つのか、そしてそれらの経路はいかにして制御されているのかなどを出題範囲とする。
キーワード
基礎物理化学、基礎無機化学、基礎生物化学、基礎有機化学
参考となる図書
「ヴォート基礎生化学」(東京化学同人)など

有機化学・天然物化学

出題範囲
有機化学・天然物化学は、①有機化合物の性質や反応と②天然に存在する有機化合物の生物活性をそれぞれ学ぶ学問である。本試験科目では、①については立体化学や様々な官能基の反応と合成について、②については生物活性天然有機化合物の種類や生合成経路、また生物活性とその活性発現機構について出題する。
キーワード
有機化合物の命名法、炭化水素、ハロゲン化アルキル、芳香族化合物、アルコール、カルボニル化合物、含窒素・含硫化合物、生物活性物質(昆虫ホルモン、フェロモン、植物ホルモン、抗生物質等)、生合成、生物間相互作用、単離・精製・構造決定
参考となる図書
「有機化学I~III」(森謙治著、養賢堂)、「生物有機化学」(長澤寛道著、東京化学同人)など

微生物学

出題範囲
小さすぎて肉眼でははっきりと認識できない生物である「微生物」に関する学問が微生物学である。微生物学は生化学や遺伝学とも密接に関連して、広範な領域を含む学問へと発展してきた。微生物が示す有用な生物機能を利用する応用微生物領域は現在のバイオテクノロジーの大きな柱のひとつである。本試験科目では、基礎から応用までを含む微生物学において、主として以下のキーワードに示すような事柄から、基本的・一般的な内容を中心に出題する。
キーワード
微生物学の歴史、微生物の種類と分類、微生物の取扱法、微生物の生態・生育、微生物の細胞構造と機能、微生物の代謝、微生物の物質輸送、微生物の遺伝学、微生物の情報伝達、微生物機能の利用、微生物と食品
参考となる図書
バイオテクノロジーテキストシリーズ「新・微生物学」(別府輝彦著、IBS出版)、基礎生物学テキストシリーズ4「微生物学」(青木健次編著、化学同人)など

分子生物学

出題範囲
現在では、あらゆる生命現象に対してその仕組みを分子レベル、あるいは遺伝子レベルから解明しようとする学問を包括的に分子生物学と呼ぶことがあるが、出題科目としての分子生物学は、そういう中でもとりわけ普遍性のある基礎的な領域をおもに想定している。ゲノムや遺伝子およびタンパク質や細胞装置などの分子構造を踏まえ、遺伝情報の発現や調節の仕組み、可塑性、外界応答と、遺伝情報の保全や変化を中心に出題範囲とする。
キーワード
細胞レベルの遺伝現象、個体レベルの遺伝現象、染色体とゲノム、DNAと遺伝子、RNAの構造と機能、複製、変異、修復、転写、翻訳、プロセシング、遺伝子発現調節機構、タンパク質の合成と品質管理、細胞周期、細胞応答
参考となる図書
「エッセンシャル遺伝子」(Benjamin Lewin著 菊池韶彦ほか訳、東京化学同人)など

土壌学・環境科学(環境土壌学)

出題範囲
土壌学・環境科学(環境土壌学)は、①土壌の構造と機能、②土壌圏と大気圏・水圏・生物圏における物質の動態、③人間活動に由来する環境問題を化学的・生物的・物理的・社会的側面から理解し、食糧生産と環境保全へ応用する学問である。本試験科目では、土壌の構成成分や機能に関する基礎的な事項ならびに、土壌圏・大気圏・水圏における様々な環境問題と対応技術および社会的取組みに関わる内容を出題範囲とする。
キーワード
土壌の構造(土性、鉱物、有機物、生物、土壌水)、土壌における反応(イオンの交換・固定、酸化還元反応、酸性化など)、土壌生成分類、作物生産、土壌微生物の生態、土壌圏、水圏、大気圏、地域、地球、生態系、多様性、地球温暖化、環境汚染・修復、物質動態、重金属、有機汚染物、放射性物質、ゴミ、環境基準、環境問題と規制、リスクコミュニケーション
参考となる図書
「土壌学概論」(犬伏・安西編 朝倉書店)、「土壌サイエンス入門(第2版)」(木村・南條編、文永堂出版)、「土壌微生物生態学」(堀越、二井編著、朝倉書店)、「環境科学入門-地球と人類の未来のために-」(川合、張野、山本著、化学同人)、「環境科学」(吉原編、オーム社)など

植物栄養学・植物生理学

出題範囲
植物栄養学・植物生理学は、植物の持つ無機物を有機物に変換する能力の基礎となる①植物の無機養分や光合成産物の輸送や代謝②それを支える植物の環境応答や成長制御などの生理を対象とする学問である。本試験科目では、植物の水や栄養の吸収、代謝や分配、栄養欠乏や過剰、光合成産物の代謝や輸送、植物の生理的特性、環境ストレス応答や、これらの現象の分子的基盤や応用について出題する。
キーワード
必須元素、有害元素、代謝、共生窒素固定、長距離輸送、膜輸送、栄養応答、ストレス耐性、シグナル伝達、植物ホルモン、植物バイオテクノロジー
参考となる図書
「植物栄養学 第2版」(間藤徹ら編、文永堂)、「植物の生化学・分子生物学」(杉山達夫監修 学会出版センター)など

食品科学

出題範囲
食品科学は、①食品自体が持つ特性と②食品が摂取した人の身体に及ぼす作用の両者を体系的に学ぶ学問である。本試験科目では、食品を構成する主要な成分の構造や食品化学的・生化学的特性など①を中心に出題するが、疾病予防や健康増進に役立つ食品因子、あるいは食品中の危害因子など、食の機能性・安全性に関わる基礎的な内容も出題範囲とする。
キーワード
主要な食品成分(水、タンパク質、脂質、糖質等)の構造、化学反応性、成分間相互作用、食品の変質・劣化、食品添加物、味成分と味覚、加工・物性機能、生体調節機能、機能性食品、ニュートリゲノミクス、食の安全性
参考となる図書
「食品学」(久保田紀久枝他編著、東京化学同人)など

生命情報科学

出題範囲
バイオインフォマティクスの基本的な手法(塩基配列・アミノ酸配列の解析、タンパク質の構造解析など)、またそれらの手法の基礎となる基本的な計算アルゴリズムや統計的手法について出題する。
キーワード
文字列照合、探索、動的計画法、クラスタ解析などの基本的なアルゴリズムの理解、情報量、確率過程の基礎、配列アラインメント、ホモロジー検索
参考となる図書
上記内容の基礎を学ぶための図書は多数ある。バイオインフォマティクスに関しては「ゲノム科学の基礎」(浅島誠ら編集、岩波書店;第5章にバイオインフォマティクスの主要な手法が概説されている)など。

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