大学院・専攻

先輩からのメッセージ

卒業生

「応用生命化学専攻・応用生命工学専攻を目指す皆さんへ」

平成27年度 修士課程修了/味の素株式会社 食品研究所
菅野 京子

 

私は、本大学の農学部生命化学・工学専修を卒業し、大学院では応用生命化学専攻に進学しました。応用生命化学専攻・応用生命工学専攻はバイオテクノロジーを用い、地球のあらゆる課題(食糧、環境、エネルギー等)を解決すべく広範なバイオサイエンスを展開しています。

この専攻は、微生物学、有機化学、分子生物学、食品化学といった幅広い分野が集まっている専攻です。私はもともと生命科学全般に興味があり、学部生の時は座学や学生実験を通じて、農芸化学の幅広い分野を学びました。その学びの過程で、自分は「食べること」に興味があることを認識し、味覚生理学の研究室に所属することに決め、修士課程では味覚の受容・伝達メカニズムの解明の一旦を担う研究をしていました。私は現在、味の素株式会社で食品開発に関わる仕事をしていますが、研究室で培った味覚生理学の専門性だけでなく、本専攻・専修で幅広く生命科学について学んだことが仕事に活きていると感じます。

実際、4年間の学部生活の中で将来的に励みたい研究分野を見つけるのは非常に難しいことだと思います。そのため、是非“食わず嫌い”をせず、様々な分野の研究室を訪問して、先生や先輩とよく話をしてみることをお勧めします。このコミュニケーションを通じて、自分がどのような研究室生活を送ることができるか想像を深めることができると思います。さらには、将来の専門性やキャリアを考える良いきっかけになると思います。上記でも述べましたが、この専攻では、研究対象がミクロには遺伝子などからマクロには生態系まで幅広いことが大きな特徴です。自分が研究対象としていなくとも他分野を学ぶ機会や、実際にコラボレーションできる環境が本専攻には整っていると思います。きっと皆さんのやりたいことが実現できる専攻です。

このガイダンスブックを手にしている皆さんが、良い選択肢を選び、充実した未来に向かえるよう心より願っています。

「新たな一歩を踏み出す皆さんへ」

令和元年度 博士課程修了/第一三共株式会社 バイオロジクス本部
作田 郁子

 

応用生命化学専攻・応用生命工学専攻では、有機化学・分子生物学・植物生理学・食品化学といった様々な分野の研究が行われています。幅広い知識や技術に触れることのできるこの専攻は、多面的に研究を深める上でとても魅力的な場所だと思います。

大学院生時代の私の研究テーマは、微生物の遺伝子の伝播機構についてでした。微生物は一見シンプルな生き物ですが、ヒトにはない能力を持っていて、薬や毒となる化合物の合成・分解ができたり、微生物同士で情報伝達をしていたりします。そんな小さな生命体が秘めている大きな未知の可能性に魅力を感じながら、研究をしていました。

研究は、面白いです。一つの結果が出た瞬間、その結果を知っているのは世界で自分ただ一人です。研究はそういう瞬間の積み重ねであり、そんなワクワクする日々は実験科学でしか味わえないと思います。相手が生物だからこそ、時に誰も予想できない結果が出ることもあるけれど、予想外の結果が新たな気づきを与えてくれる、それがバイオサイエンスの醍醐味ではないでしょうか。

この専攻には、そんな研究の日々を支えてくれる、ディスカッションの時間を惜しまない先生方と、切磋琢磨できる優秀な仲間がいます。自由に知識を探究し、正解のない中でともに試行錯誤できる、研究する上でとても良い刺激的な環境だと思います。

私は今、製薬会社でバイオ医薬品についての研究をしています。仕事では、大学院で学んだ知識や技術だけでなく、研究する中で仮説・検証・考察を行った経験が、種々の課題解決に活かされていると感じます。また、最新の情報を広く受信する力・自分の成果を分かりやすく発信する力も、大学院で育てていただいて良かったと思う能力です。研究の道に限らず、どのような仕事においても、これらの能力は必ず自分を助けてくれるだろうと思います。

これを読んでいる皆さんの中には、進路に悩んでいる方もいるかもしれません。「君は行く先の信号が全て青にならないと歩き出さないのか。」ある時私が聞いて、ハッとした言葉です。立ち止まるのを恐れていたら、一歩も前に進めません。今自分が興味のあることに、ぜひ貪欲にチャレンジしてみてほしいと思います。新たな一歩を踏み出す皆さんの大学院生活が素敵なものになることを祈っています。

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