微生物潜在酵素(天野エンザイム)寄付講座

寄付講座

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微生物潜在酵素(天野エンザイム)寄付講座

研究室サイトURL
http://microbial-potential.bt.a.u-tokyo.ac.jp/

スタッフと連絡先

  • 尾仲 宏康 特任教授
  • 浅水 俊平 特任講師

主要な研究テーマ

  • 1.微生物相互作用:放線菌抗生物質生産を微生物相互作用が誘導する現象の機構解明
  • 2.抗生物質生合成:リボゾーム翻訳型ペプチド生合成の解析と人工抗生物質の創製
  • 3.抗生物質の作用機構:抗生物質のターゲット分子の同定と新規作用機構を持つ抗生物質の開発

研究室メッセージ

抗生物質は微生物が作り出す化合物です。ペニシリンやストレプトマイシンをはじめ、これまで様々な抗生物質が微生物から発見され、人類を感染症から救ってきました。微生物の中でも放線菌と呼ばれる一群の土壌微生物は多様な抗生物質生合成を行うことから、工業的にも重要な微生物群です。近年、ゲノム解析技術が進歩し、放線菌のゲノムも多数解析され、どの放線菌がどのような抗生物質を作ることができるかが容易に推測できるようになりました。その結果、私たちが予想していた以上に多様な抗生物質を放線菌は作り出せることがわかりました。微生物潜在酵素寄付講座では、この潜在的な抗生物質生産能力を最新の遺伝子組み換え技術を駆使して明らかにする研究を展開しています。本講座は2017年秋に発足した新しい講座ですが、2012年に発足した微生物潜在機能探索寄付講座の後継講座であり、qTOF-LCMS等の充実した実験設備を引き継ぎ、最新のテクノロジーに対応した研究体制を整えています。放線菌の未知の「ものづくり」能力を引き出し、新たな抗生物質の発見を目指す諸君の参加を待ってます。