【応用生命化学専攻】
基幹講座
有機化学の名が付く東大の研究室は理・工・農・薬・教養の5学部にありますが、研究内容は学部や教授の個性により異なっています。「農」に所属する私たちは、人類も含めた生物の生活にとって「役にたつ」という立場から、種々の生物活性天然有機化合物の化学合成を志しています。
有機合成化学の面白さは、独自に立案した合成経路に基づく分子レベルの創造という知的操作にあります。生物に学び、生合成や生化学反応がヒントになる場合もあります。私たちの研究室では想像力と創造力を駆使して役に立つ生物活性物質を合成し、標識体や類縁体合成によって生命現象の解明や医農薬の創製に繋がる研究を展開しています。また産業に役立つ新しい反応や合成手法・技術の開発も目指しています。有機合成にはその人の個性が反映されます。私たちと勉強しながら自分の個性を発揮してみたい若者を歓迎します。